■CIC_Trading_Packageのご利用方法
CICプレミアム会員、ゴールド会員の皆さまはCICサイトのインドネシア株式一覧ページより全814銘柄(2022.12現在)を毎週金曜日の大引け(後場の市場がクローズした時点)の状態を、画像で確認する事が可能です。
現在ご利用されているHPX証券の画面では判断ができにくい相場分析を加えた画像になりますのでIPOと併せて株式トレードにお役立ていただければ幸いです。
CIC_Trading_Packageには以下の情報が記載されております。
①週足ローソク
中長期の資産運用に最適で、数カ月〜年単位での相場感が見て取れます。
②CICトレンドライン3本
移動平均線とは違い上昇トレンドと判断されるとラインに色が付きます。
③CICライン
売買の強さ、買われすぎ、売られすぎ等がひと目で分かります。
④直近ピボット4期間分のフィボナッチライン
エントリー、イグジットの目安にしやすい価格帯に引かれます。
⑤4本値+出来高などから計算されたトレンドに対しての乖離率ラベル
適正な現在値から乖離したときにラベル表示されます。
■それぞれの役割について
②CICトレンドライン【黄色(短期線)・緑色(中期線)・青色(長期線)】
・このラインは1本でもトレンドの発生を確認できるラインです。
・移動平均線とは異なり、GCやDCを待つよりも早い段階でトレンドを捉えることが出来る ラインですので、利幅を多く得られやすいのが特徴です。
・後述のCICラインと組み合わせることでダマシを回避しやすくなります。
・緑色のラインを基準として判断します。
・短期、中期、長期それぞれが上昇トレンドと判断された際に各々に色が付きます。
・強い上昇トレンドの場合、黄色のラインでもバンドウォークをしやすい傾向にあります。
・安定した上昇トレンドでは、緑色のラインでバンドウォークをしやすい傾向にあります。
・緑色のラインを下抜けてしまった際は、最終防衛ラインとして青色のラインで反発するか を判断します。
・短期線、中期線、長期線のライン同士の乖離を判断しやすいように色がついています。
・青色と緑色のラインの間、緑色と黄色のラインの間が同じ青色で塗られている場合は安定 した上昇トレンドと判断できます。
・逆に赤色で塗られている場合は下降トレンドと判断できます。
・青色、赤色が入り混じっている場合はレンジ相場、もしくはトレンド転換期と判断できま す。
・これらのライン、またライン間の色はひと目でトレンド状況がどうなっているかを把握し やすくするためのものです。
③CICライン【チャート画面下部に表示】
・売買の強弱を視覚化したRSIインジケーターが基になっているラインです。
・CICラインは上記のCICトレンドラインの緑色ラインとリンクしており、両方を組み合わ せる事でエントリータイミングを測るのに適しています。
・また、ある程度買いの勢力が増してきた際には背景も緑色に変化します。
・通常のRSIインジケーターであれば、天井付近は「買われすぎ」と判断するため、そこか らのエントリーはしないのがセオリーですが、CICラインでは「買われすぎ」ではなく、 「買いの勢い」が強まった事を表示しています。
④フィボナッチライン
・一定のピボット期間を基に計算されたフィボナッチラインが自動で表示されるため、過去 に引いた効果の弱まったラインではなく、一定期間ごとに効果的なフィボナッチラインを 参考に利確目安を判断することが可能になります。
・フィボナッチの中でも、特に効果の高い 0 , 38.2 , 61.8 , 100.0 , 161.8 , 261.8 を採用し、
ラインの乱立を抑えています。
・通常、上昇トレンドの伸び率を測る際にはトレンドの起点にフィボナッチ・エクステン ションまたはフィボナッチ・エクスパンションを設定しますが、常に変化する相場の中で フレキシブルに対応するため、CIC_Trading_Packageではフィボナッチ・リトレースメ ントを採用しています。
⑤乖離率ラベル【青・緑・黄・橙・赤】
・一見、乖離率というと表示されているどれかのラインからの値がかけ離れた際に出される と思いますが、それはチャートを見れば一目瞭然ですので、CIC_Trading_Packageでは別 の乖離率を重要視しております。
・意外と軽視されがちな移動平均線と出来高加重移動平均線の組み合わせにより、4本値+ 出来高から計算された値によって現在の値が本来あるべき値からどれだけ乖離しているか を算出したものになりますので、これこそが先述した従来のRSIインジケーターの様な 「買われすぎ」「売られすぎ」を推し量る役割を持っています。
・青の「60%乖離中」、緑の「40%乖離中」は底値付近の可能性を表しており、資金的 に余裕があるようでしたらエントリーを検討出来る箇所になります。
・黄の「30%乖離中」、橙の「45%乖離中」、赤の「60%乖離中」はポジションを 持っている場合そろそろ利確を視野に入れる検討を出来る箇所と捉えることもできます。
・下図は実際のCIC_Trading_Packageには表示させていないラインですが、乖離率を算出 する内容になります。
・見にくいですが、左下の緑色の「40%乖離中」ラベルは単純移動平均線よりも出来高加 重移動平均線がかなり低い値になっている事から、出来高は少ないのに実際の株価が大幅 に下がった「売られすぎ」状態になった事を表しています。
・反対に右下の黄色の「30%乖離中」ラベルは「買われすぎ」のため、トレンド転換こそ していませんが、しばらくは値が動かないレンジ相場になっています。
・乖離ラベルが表示されても、強いトレンドだと乖離幅も縮小していくため、トレンド転換 やレンジ相場に突入することなく進んでしまうこともあります。
・そのため、各色のラベルは一つしか表示しないようにすることで、新たに同じ乖離率が発 生した際には以前のラベルはデリートされ、新しい乖離が発生したローソク足のところに 表示されるようになります。
これらCICトレンドライン、CICライン、フィボナッチ、乖離ラベルを組み合わせることで大幅なリスク回避(高値掴みや底値売)とエントリーチャンスの環境認識を得ることが可能になります。
■実際のエントリーについて
・基本エントリー
中期線が灰色から緑色になる前にラインの下からローソク足が上抜けてラインの上側に位 置しているときに、CICライン背景が緑色になった上で、CICラインも50以上、理想は 70以上に位置し、中期線が緑色に変化する事で安定した上昇トレンドの発生と判断する 1つの目安になります。
①CICトレンドラインの中期線が灰色の時点でローソク足が上に抜けた事を確認します。
②CICラインの背景が緑色になった事を確認します。
③CICラインが50、理想は70以上に位置しているか確認します。
④CICトレンドラインの中期線が緑色になった事を確認します。
⑤エントリーします。
上記は基本的なエントリー手順になりますが、実際のチャートだと先が見えませんので、いくつかの実践的なエントリーパターンを以下に記載していきます。
エントリーパターンA
エントリーパターンAの利確①
エントリーパターンAの利確②
エントリーパターンAの利確③
エントリーパターンAの利確④
・今回のパターンは中期線のバンドウォークとフィボナッチラインの 0.0 がたまたま重なっ た部分がエントリーポイントになった例です。
・途中でも中期線のバンドウォークを見越して追加エントリー出来る要素もありました。
※中期線の上から下落してきた場合、下落の勢いを確認してみるといいかもしれません。
今回はなだらかに中期線に近づいてきているので中期線を下抜けて下降トレンドへ移行す る勢いが弱いと判断ができたため、上昇トレンドの中の押し目でエントリーする形になっ ています。
以降ではトレンドの中でエントリーと利確の複合的な例を見てみます。
エントリーパターンB
エントリーパターンBの利確①
エントリーパターンB 追加エントリー
エントリーパターンBの利確②
エントリーパターンB 追加エントリー
エントリーパターンBの利確③
エントリーパターンB 追加エントリー
エントリーパターンBの利確④
いかがでしょうか?
相場、チャートに絶対はない以上、どの様な根拠を持ってエントリーするか、またエントリーした後のシナリオをどのように考えておくかが重要になってきます。
このラインが絶対に効く、という事ではなく、このラインに対してこう行ってくれたらどこで何をしようか、というシナリオを描くことがトレードにおいて最も大切な事になります。
CIC_Trading_Packageではエントリーから利確までのシナリオを立てやすく出来るように
最新のローソク足に対してフィボナッチラインや3本のトレンドライン、画面下のCICラインが表示されておりますので、ご自身の資産状況に合わせた運用に是非ご活用頂ければと思います。
おまけ
■フィボナッチ数列について
自然界の黄金比と言われるフィボナッチ数列は非常に興味深い数列です。
特徴の1つとして、フィボナッチ数列の隣同士の項は「互いに素である」ことにあります。
つまり”2つの数字において、正の公約数が1以外に存在しない数”なんです。
まだよくわかりませんよね。
そこでフィボナッチ数列を並べてみると、1 , 1 , 2 , 3 , 5 , 8 , 13 , 21 , 34 , 56 …と続いていきます。
これらの隣り合う数字は、公約数が1以外は存在しない数字と言えます。
そしてこれらの数字は図で見るともっと面白いことが解ります。
この様に正方形を重ねて長方形を作った際に正方形の辺の長さがフィボナッチ数列になっています。
幾何学的な事だけに留まらず、自然界にもフィボナッチ数列が多く存在しています。
・ひまわりの種の配列
・松ぼっくりの鱗の並び
・花びらの枚数
そのほかにも台風の渦や人間のDNA螺旋構造、人が美しいと感じる美術品や造形物もフィボナッチの黄金比に収まるものが多くあります。
黄金比とは「1:(1+√5)÷2」=1.618…になります。
これはフィボナッチ数列の隣り合う数字の比と一致する、とても不思議な数字になります。
スピリチュアルな話ではなく、理論的な数字である理由として、これら隣り合う数字を割り算してみると、
1÷1=1
2÷1=2
3÷2=1.5
5÷3=1.666…
8÷5=1.6
13÷8=1.625
21÷13=1.615384…
34÷21=1.619047…
55÷34=1.617647…
89÷55=1.618181…
144÷89=1.617877…
233÷144=1.618055…
377÷233=1.618025…
610÷377=1.618037…
987÷610=1.618032…
1597÷987=1.618034…
これらをみても1.618という数字がいかに多い事かが解ります。
素数同士の組み合わせとは普段の生活の中で無意識にしっくり来る、心地よい、美しいなど潜在意識で感じてしまう数字と言えます。
また、隣り合う数列を逆に割っていくと
987÷1597=0.61803381
610÷987=0.61803445
377÷610=0.61803279
233÷377=0.61803714
144÷233=0.61802575
89÷144=0.61805556
55÷89=0.61797753
34÷55=0.61818182
21÷34=0.61764706
13÷21=0.61904762
8÷13=0.61538462
5÷8=6.25
3÷5=0.6
2÷3=0.66666667
1÷2=0.5
1÷1=1
というまた何とも0.618もしくは0.618の近似値が多く存在する事が分かります。
何故、今フィボナッチなのか?
その理由として、トレードも取引をする相手がいて、多くのトレーダー達の大衆心理が働いている相場という中でとても重要な要素を含んでいるからになります。
次は、1つ数字を空けて、2つ隣の数字で比率を解り易く5 , 8 , 13 , 21 , 34 , 55 , 89で見てみます。
5 ÷ 13 = 0.38461…
8 ÷ 21 = 0.38095…
13 ÷ 34 = 0.38235…
21 ÷ 55 = 0.38181…
34 ÷ 89 = 0.38202…
このようになり、0.382=38.2%に近づきます。
数字を逆にして計算しましょう。
13 ÷ 5 = 2.6
21 ÷ 8 = 2.625
34 ÷ 13 = 2.61538…
55 ÷ 21 = 2.61904…
89 ÷ 34 = 2.61764…
上記のようになり、2.618=261.8%に近づきます。
こちらは先ほどの161.8%と並び、利確目標として使える数字です。
更に2つ数字を空けて、3つ隣の数字で比率を出してみましょう。
少し距離が離れるため、優位性はやや下がるものの、ここまでが一般的なフィボナッチ比率として使われます。
間隔が空くので使う数列を少し増やし、5 , 8 , 13 , 21 , 34 , 55 , 89 , 144 , 233まで見てみましょう。
5 ÷ 21 = 0.23809…
8 ÷ 34 = 0.23529…
13 ÷ 55 = 0.23636…
21 ÷ 89 = 0.23595…
34 ÷ 144 = 0.23611…
55 ÷ 233 = 0.23605…
このようになり、0.236=23.6%に近づきます。
トレンドが非常に強い場合、38.2%も戻らず、半値のさらに半値の手前で折り返すという水準です。
数字を逆にして計算しましょう。
21 ÷ 5 = 4.2
34 ÷ 8 = 4.25
55 ÷ 13 = 4.23077…
89 ÷ 21 = 4.23809…
144 ÷ 34 = 4.23529…
233 ÷ 55 = 4.23636…
上記のようになり、4.236=423.6%に近づきます。
この数値は、強いトレンドにおける小さな戻し幅として意識されます。
半分までは値が戻ることなく、再びトレンドに戻るラインです。
もちろん、フィボナッチだけを過信してトレードする事はオススメしませんが、多くの要素が渦巻く相場において、軽視できない物差しの役割を果たしてくれます。
株式、先物、FX、クリプトなど多くの相場がありますがテクニカルトレードにおいてはどの取引ツールを利用しても、フィボナッチツールは常備されているほどです。
フィボナッチには多くの種類があり、使いこなせている人はほんの一握りかもしれませんが、多くのトレーダーが意識する水平線ラインから遠い相場ではむしろフィボナッチが活躍する場面が多くあります。
そしてフィボナッチ数列の中でも主要な数字として挙げられるのが、起点の0から23.6 , 38.1 , 50.0 , 61.8 , 78.6 , 1.0 , 1.618 , 2.618 , 3.236 , 3.618 , 4.236 , 4.618とありますが、その中でもとりわけ0 , 38.2 , 61.8 , 1.0 , 1.618 , 2.618のラインに絞って計算したラインを自動で表示させるCIC_TradingPackageで実際の相場の動きを是非、参考動画で確認をしてください。